ISBN:4902516004 単行本(ソフトカバー) 糸井 重里 東京糸井重里事務所 2003/12/25 ¥1,365
この本の何が面白いかと言うと、その成り立ちが一番面白い。
もちろん、「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載(というか投稿?)されていた内容自体も抱腹絶倒だが、この本はまずその「ネットから出てきた」ということに加え、一般の書籍の流通ルートには乗らずにネット販売から徐々に取り扱い店舗を増やしていったと言うことが最大の特徴だと思う。
インターネットサイトで、コンテンツ収入や広告収入といった一般的な手段以外に収入の手段を確保し成功すると言うのは簡単ではない。が、そこを成功させているのは、やっぱり糸井さんのセンスなのだろうか。
本自体は脱力系で面白いのだけれど、他にちゃんと内容についてコメントしてる人がいるのでそっちを参考にしてみてください。私は、なんか編集されすぎていて後半ちょっと飽きちゃった。
この本の何が面白いかと言うと、その成り立ちが一番面白い。
もちろん、「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載(というか投稿?)されていた内容自体も抱腹絶倒だが、この本はまずその「ネットから出てきた」ということに加え、一般の書籍の流通ルートには乗らずにネット販売から徐々に取り扱い店舗を増やしていったと言うことが最大の特徴だと思う。
インターネットサイトで、コンテンツ収入や広告収入といった一般的な手段以外に収入の手段を確保し成功すると言うのは簡単ではない。が、そこを成功させているのは、やっぱり糸井さんのセンスなのだろうか。
本自体は脱力系で面白いのだけれど、他にちゃんと内容についてコメントしてる人がいるのでそっちを参考にしてみてください。私は、なんか編集されすぎていて後半ちょっと飽きちゃった。
まずこのセリフを口に出せ!!ビジネスハンドブック
2004年5月13日 読書
ISBN:4062122243 単行本 齋藤 孝 講談社 2004/01/24 ¥1,365
「志ある気楽なヤツ」になるべし、と、37の具体的な方法が書かれた一冊。
第1章:エネルギーを生む方法 (自分に気合を入れないとね)
第2章:脳みそを鍛える力 (思考力の訓練というか、思考回路の癖)
第3章:リーダーシップ強化論 (人を動かせることはリーダーでなくても重要な能力)
第4章:コミュニケーション術 (すべての基本)
第5章:モチベーションを高める方法 (進んでいく力を持ち続ける)
※カッコ内は「私は耕解釈して読んだ」ってことです。
とっても普通のことがシンプルな言葉で書いてあるので、腐ったり諦めたりする前に、たとえば新人のうちに読んだりしたほうがすんなり沁みるのかもしれないなどと思いつつ。
個人的に気になったというか、改めてそーだよなーと思ったのは
・とりあえず量をこなす(その上で段取りと優先順位を付けることが重要)
・会議は目的をもって臨み、必ず結論を出す(忘れがち。最近目的のない会議多すぎ)
・マネージメントってのは私みたいな仕事をすると言うのとは全く別の能力が求められるということ。でも、その能力を身に付けると言うことは別に実際にマネジメントする立場にいなくても有用だと言うこと。
要は会社と言う組織の中で仕事をする限り、人を説得するだとか動かすというのはゼッタイに必要なことであり、たとえばそれをマネジメント経由でやってもらおうとかする場合でも、マネジメント感覚があるかないかでは大きく差が出るということ。
・同じく会社と言う組織の中で仕事をする限り「暗黙知」というものがあるわけで、だからこそコミュニケーション能力が必要だし、その「文脈」を理解する能力(もちろん仕組みも)も不可欠。
・仕事上の失敗は人生の失敗でもまして人格の否定でもないわけで、仕事はゲーム感覚で楽しんだモノ勝ち!
本屋でたくさん平積みされているのですが、立ち読みで十分かもしれない・・・
「志ある気楽なヤツ」になるべし、と、37の具体的な方法が書かれた一冊。
第1章:エネルギーを生む方法 (自分に気合を入れないとね)
第2章:脳みそを鍛える力 (思考力の訓練というか、思考回路の癖)
第3章:リーダーシップ強化論 (人を動かせることはリーダーでなくても重要な能力)
第4章:コミュニケーション術 (すべての基本)
第5章:モチベーションを高める方法 (進んでいく力を持ち続ける)
※カッコ内は「私は耕解釈して読んだ」ってことです。
とっても普通のことがシンプルな言葉で書いてあるので、腐ったり諦めたりする前に、たとえば新人のうちに読んだりしたほうがすんなり沁みるのかもしれないなどと思いつつ。
個人的に気になったというか、改めてそーだよなーと思ったのは
・とりあえず量をこなす(その上で段取りと優先順位を付けることが重要)
・会議は目的をもって臨み、必ず結論を出す(忘れがち。最近目的のない会議多すぎ)
・マネージメントってのは私みたいな仕事をすると言うのとは全く別の能力が求められるということ。でも、その能力を身に付けると言うことは別に実際にマネジメントする立場にいなくても有用だと言うこと。
要は会社と言う組織の中で仕事をする限り、人を説得するだとか動かすというのはゼッタイに必要なことであり、たとえばそれをマネジメント経由でやってもらおうとかする場合でも、マネジメント感覚があるかないかでは大きく差が出るということ。
・同じく会社と言う組織の中で仕事をする限り「暗黙知」というものがあるわけで、だからこそコミュニケーション能力が必要だし、その「文脈」を理解する能力(もちろん仕組みも)も不可欠。
・仕事上の失敗は人生の失敗でもまして人格の否定でもないわけで、仕事はゲーム感覚で楽しんだモノ勝ち!
本屋でたくさん平積みされているのですが、立ち読みで十分かもしれない・・・
日本はどう報じられているか
2004年5月13日 読書
ISBN:4106100525 新書 石澤 靖治 新潮社 2004/01 ¥714
イラク戦争なんかで非常にメディアの持つ力と、バイアスのかからない情報を手に入れることの難しさ、バイアスのかかった情報が溢れる中で客観的な事実を求める難しさを感じる今日この頃。
日本は世界のメディアでどう報じられているのか。メディアを通じて世界の人々が接する日本とはどのような姿なのかを、現地のスペシャリスト(だと思う)人たちが解説した本。
具体的にはイギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、アラブ世界、中国、韓国におけるメディアの日本報道が紹介されている。
当たり前だが、各国メディアが報じる日本と、われわれが普段日本に住んでいて接している日常はイコールではない。
特に歴史認識におけるずれはどの国においても大きいように感じる。
私が特に興味を持って読んだのは中国と韓国。
歴史認識の違いから摩擦を繰り返している印象があるし、これらの国で「こう報道された」と日本メディアが報じる内容にも大きく違和感を覚えるのがこの二つの国だからだ。
完全な戦後世代で、親の世代でも戦争経験がないのが私の世代。
となると、日本国内でもさまざまな言論があり揺れている戦争の歴史観なるものを、私はどう持っていいのかすら分からないのが現実だ。
ところが中国や韓国ではしばしば過去の戦争が引き合いに出されて反日感情を煽るような報道がされる。
別にそのこと自体が悪い(決して良いとは思わないが)と批判したいわけではない。
情報にバイアスがかかることは、情報の発信者が人間である限り仕方のないことだ。
であればこそ、日本と言う国をどのように見てほしいのかを自分たちできちんと把握した上で、情報発信の仕方を工夫し、間違った報道がされているのであれば訂正していく努力を重ねなくてはならない。
「日本」を「自分」に、「世界」を「社会」あるいは「世間」「会社」と言う風に置き換えても通じる一文だ。
欧米式個人主義にそのまま倣うことが、日本人になじむとも良いとも思えない。日本には日本で培われてきた長い歴史と伝統があり、島国で育まれた国民性もある。
私たちは日本という国がどうあるべきか、国際社会の中でその再定義や再確認が必要な時期を迎えているのかもしれない。
==========
本当は、メディアの報道を鵜呑みにする危険性を再確認しておきたいな、と思って、友人のBlogで進められていた
●情報操作のトリック―その歴史と方法 (川上和久)
●メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (Noam Chomsky)
あたりを読もうかと思ったのに脱線して読んでしまった。
小学校・中学校時代にアメリカで過ごて、日本と言う国を外から見るという貴重な経験をしたのがもう15年ほど前。
当時「日本にはサムライやニンジャがいるんだろう」とか「原爆を投下してアメリカは本当に良いことをした。あのおかげで日本の更なる暴走を防ぐことが出来た」とか、日本人からすればなんだそりゃと思うような言葉をたくさん身近な友人や先生から聞かされてショックを受けたが、今でも世界中で(大きなものから小さなものまで)無数の誤解や認識の違いがあるに違いない。
で、そんな誤解や認識の違いの一端を垣間見ることができた一冊でした。
イラク戦争なんかで非常にメディアの持つ力と、バイアスのかからない情報を手に入れることの難しさ、バイアスのかかった情報が溢れる中で客観的な事実を求める難しさを感じる今日この頃。
日本は世界のメディアでどう報じられているのか。メディアを通じて世界の人々が接する日本とはどのような姿なのかを、現地のスペシャリスト(だと思う)人たちが解説した本。
具体的にはイギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、アラブ世界、中国、韓国におけるメディアの日本報道が紹介されている。
当たり前だが、各国メディアが報じる日本と、われわれが普段日本に住んでいて接している日常はイコールではない。
特に歴史認識におけるずれはどの国においても大きいように感じる。
私が特に興味を持って読んだのは中国と韓国。
歴史認識の違いから摩擦を繰り返している印象があるし、これらの国で「こう報道された」と日本メディアが報じる内容にも大きく違和感を覚えるのがこの二つの国だからだ。
完全な戦後世代で、親の世代でも戦争経験がないのが私の世代。
となると、日本国内でもさまざまな言論があり揺れている戦争の歴史観なるものを、私はどう持っていいのかすら分からないのが現実だ。
ところが中国や韓国ではしばしば過去の戦争が引き合いに出されて反日感情を煽るような報道がされる。
別にそのこと自体が悪い(決して良いとは思わないが)と批判したいわけではない。
情報にバイアスがかかることは、情報の発信者が人間である限り仕方のないことだ。
であればこそ、日本と言う国をどのように見てほしいのかを自分たちできちんと把握した上で、情報発信の仕方を工夫し、間違った報道がされているのであれば訂正していく努力を重ねなくてはならない。
不況を言い訳にして、いつまでも内向きになっている場合ではない。今こそもう一度、日本が世界でどういうポジションに置かれているのかを確認する必要がある。自分が思うほどには、他人は自分のことを思ってはいない。それが世の常である。さりとて自らへの過小評価も道を誤らせる。大事なのは「世界という鏡」に映った自らの等身大の姿を知ることだ。すべてはそこから始まる(p.9)
「日本」を「自分」に、「世界」を「社会」あるいは「世間」「会社」と言う風に置き換えても通じる一文だ。
欧米式個人主義にそのまま倣うことが、日本人になじむとも良いとも思えない。日本には日本で培われてきた長い歴史と伝統があり、島国で育まれた国民性もある。
私たちは日本という国がどうあるべきか、国際社会の中でその再定義や再確認が必要な時期を迎えているのかもしれない。
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本当は、メディアの報道を鵜呑みにする危険性を再確認しておきたいな、と思って、友人のBlogで進められていた
●情報操作のトリック―その歴史と方法 (川上和久)
●メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (Noam Chomsky)
あたりを読もうかと思ったのに脱線して読んでしまった。
小学校・中学校時代にアメリカで過ごて、日本と言う国を外から見るという貴重な経験をしたのがもう15年ほど前。
当時「日本にはサムライやニンジャがいるんだろう」とか「原爆を投下してアメリカは本当に良いことをした。あのおかげで日本の更なる暴走を防ぐことが出来た」とか、日本人からすればなんだそりゃと思うような言葉をたくさん身近な友人や先生から聞かされてショックを受けたが、今でも世界中で(大きなものから小さなものまで)無数の誤解や認識の違いがあるに違いない。
で、そんな誤解や認識の違いの一端を垣間見ることができた一冊でした。